フィリピンのファーストフード店で一番有名なのはジョリビー、次いでマクドナルド、KFC、イナサール、など・・・今回は、フィリピンで最も愛されているジョリビーの時給や月給についてフィリピン人に直接聞いてみた。

まず、時給は1時間 42ペソで8時間労働だそうです。日給に換算すると日給336ペソになります。日本円にするとおおよそレート2.5で換算して840円になります。月2回【15日と月末】にわけて給料は支払われる。

月に20日働いたとすると月給は 42ペソ✕8時間✕20日 計 6720ペソ

地域別最低賃金の全国一覧 |厚生労働省で比較するとフィリピンのジョリビーでの日給は東京の時給に値する。

高卒ならこの程度の働き口しかない・・・しかしこれでも競争が激しく契約できれば良い方である。ファーストフード店では若者しか雇わない。30過ぎればもはや面接すら受けられない。運良く契約できたとしても、半年ごとの契約になるので契約が切れるとまた就職口を探すことになる。

フィリピンの雇用制度は詳しくは知りませんが、使い捨てにしか見えない。日本の派遣社員のように、正社員で雇用すると保険などの維持費がかさむからであろう・・・生かさず殺さずの商法!

地方から都市部に就職した人は、近くにレンタルを借りる。レンタルといっても一部屋の間借りレンタルが多い。1ヶ月1000ペソ~2000ペソでトイレやシャワーは共同。又は少し大きな個室を借りて同僚と集団で住む人も多い。

通いの場合は、交通費で1/3は掛かる。食費は、一食分はジョリビーが支給してくれるそうだが、2食は自腹。給料の半分は食費に消える。そしてレンタル費や交通費がかかるので残りはごくわずか。それを実家に仕送りしたりする。どう考えても手元には僅かなお金が残れば良い方であると思う。

日本での生活にわかりやすく金額に置き換えてみる。日本との物価の差は1/3~1/2なのでそれで計算してみる。

給料6720ペソ ✕ 2.5レート ✕ 物価2 = 33600円

物価を2倍として換算すると日本で一人で33600円で暮らすことに匹敵する。どう考えても貯金できる金額でないことはひと目でわかる。

この給料はまだまともな方で、個人店の定員や露天の定員、通いのメイドなどは月給3000ペソぐらいしか貰えない人が大多数である。

私も8年前にフィリピンでビジネスするために渡比し1年後に十数名のフィリピン人(小学生でも出来る仕事)を雇ってました。1日8時間労働で週一の休み、月給は一人3000ペソ。勿論、三食付きで寝る場所も与えてあげた。

空き部屋に雑魚寝でそれで文句を言うフィリピン人は一人もいない。フィリピン人にとっては3食まともに食べれるだけでも満足なフィリピン人も多くいる。

こんな条件でも不自由なく人が集まってきた。小学生でも出来る仕事でも日本人を雇用すれば最低でもそれなりの金額を支給しないといけない。この場合だと、時給700円として8時間労働すれば5600円の日当を一人頭支払わなければならない。それに比べフィリピンでは、わずか日当100ペソ(250円)で収まる。

日本では人件費がかさんで利益に繋がらないビジネスでも、フィリピンでの安い人件費を利用して利益に大きくつなげる事が出来るのがフィリピンの魅力でもある。

今パット思いつくフィリピン人を利用した既存のビジネスといえば、今人気のフィリピン講師を利用したオンライン英会話などはその代表かもしれません。現状は飽和状態で個人レベルでは儲からないとは思いますが、オンライン英会話の日本での先駆者レアジョブなどは当初は笑いが止まらないほど儲けたでしょう。

いくら講師の人件費が安いとはいえ現状は、急激な円安の影響と同業者の価格競争なども含めどこのオンライン英会話事業も経営は大変だと察します。

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